メインイメージ
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

しじみと遊離アミノ酸

しじみには、2種類の「遊離アミノ酸」が含まれています。
これもアミノ酸の一種ではありますが、他の一般的なアミノ酸とは違った形で体内に存在しています。
今回は、それぞれの言葉の意味と、しじみに含まれる遊離アミノ酸の役割について学びましょう。

アミノ酸とは

筋肉、臓器、皮膚、髪など、私たちの身体の大部分はたんぱく質によってできていますが、このたんぱく質を作っている最も小さな単位がアミノ酸です。
現在500以上もの種類が確認されているアミノ酸のうち、身体のたんぱく質を作るアミノ酸は、必須アミノ酸10種類と、非必須アミノ酸10種類を合わせた20種類です。

遊離アミノ酸とは

ところが、アミノ酸の中にはたんぱく質を構成しない状態で存在するものがあります。
それが遊離アミノ酸です。
たんぱく質が体内で分解されてできたアミノ酸や、これから新しくたんぱく質を作るために控えているアミノ酸がそれにあたります。

遊離アミノ酸はたんぱく質とは結合せず、単体のアミノ酸の状態で肝臓や筋肉、血液中などを循環しています。
体内のアミノ酸が過剰になれば排泄し、不足すれば補充を行って、アミノ酸量の調節をしています。

しじみに含まれる遊離アミノ酸

しじみには、2種類の遊離アミノ酸が含まれています。

オルニチン

しじみの可食部100gには、およそ10~15mgほどのオルニチンが含まれています。
オルニチンは、「オルニチン回路」という肝臓の主要な働きに欠かすことのできない栄養素で、肝臓の機能を高めたり、疲労やストレスを軽減するなど多くの効果をもっています。

シトルリン

シトルリンは、すいかから発見されたアミノ酸で、しじみにも少量含まれます。
シトルリンもまた、オルニチン回路で重要な役割を果たす成分で、その健康効果の高さから、「スーパーアミノ酸」の異名をもちます。

遊離アミノ酸の働き

しじみに含まれる遊離アミノ酸の働きについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

オルニチン回路

オルニチンとシトルリンは、オルニチン回路というしくみに関わる成分です。

食事から摂取したたんぱく質は肝臓で分解されますが、その際には有害物質であるアンモニアが発生してしまいます。
ところが、アンモニアは肝臓内でオルニチンやシトルリンと関わることで、最終的に無害な尿素の状態に変換され、体外へ排出されます。

このしくみのことを「オルニチン回路」といいます。
オルニチン回路は、私たち人間の重要な生命活動の一つです。

疲労回復

肝臓には、エネルギーを産出するなどの働きもあります。
そのため、オルニチンやシトルリンの摂取は、肝機能を高めてエネルギー産出を阻害するアンモニアを排出し、疲労やストレス、睡眠障害の予防に繋がります。

特に、シトルリンは疲労回復効果が高いとして、スポーツをする人のためのサプリメントにも多く配合されています。

成長ホルモンの分泌を促す

成長ホルモンは、強い筋肉や骨を作ったり、肌の代謝を高めるために必要ですが、20歳頃を境に分泌量は激減します。
そのため、成長ホルモンの分泌を促す効果のあるオルニチンやシトルリンは、トレーニングを行う人や、美肌を保ちたい女性から注目されています。

血流を改善する

シトルリンは、一酸化窒素の生成をサポートします。
一酸化窒素には、血管の筋肉を緩めて血流を改善し、血行不良によるむくみや冷えの予防、運動後に起こる筋肉痛の抑制、新陳代謝アップなどの効果があります。

しじみの遊離アミノ酸で肝機能を高めよう!

しじみが肝臓に良いといわれる理由は、しじみに含まれる遊離アミノ酸にあったのです。
お酒を飲む機会の多い方や、トレーニングを行う方は、オルニチンとシトルリンが豊富なしじみを食べて、肝臓の機能を高めましょう。

こんな記事も読まれています

トップに戻る