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しじみの種類、マシジミとは

現在日本で食用とされているしじみは、3種類あります。
今回は、その中で「マシジミ」という品種のしじみについてです。
一般的に私たちの食卓によく並ぶ「ヤマトシジミ」とはどのような違いがあるのかも含めて、注目してみましょう。

マシジミとは

ヤマトシジミが汽水域で穫れるのに対し、マシジミは、完全な淡水で水揚げされるしじみです。
3cm前後か、大きなものになると4~5cmにもなる個体もあり、形は正三角形で、殻の色は光沢感のない茶色、もしくは黒です。
河川の中~上流あたりに生息し、砂と泥が混じり、安定した場所を好みます。
マシジミの旬は、秋から冬にかけての寒い時期です。

味の特徴

マシジミの味の特徴は、ヤマトシジミに比べて旨味が薄く、出汁も出にくいとされています。
身には独特の臭みがありますが、加熱してもヤマトシジミより固くなりにくく、食感は良いです。
基本的には味噌汁にして食べられています。

古くから利用されてきたマシジミ

日本では、秋から冬にかけて旬を迎えるマシジミは「寒しじみ」と呼ばれ、江戸時代から珍重されてきました。
寒さの中で栄養を蓄えたマシジミは、風邪薬や肝臓の薬として、また海から遠い山間部などに住む人々の貴重な栄養源として利用されてきたのです。
他にも、黄疸に効くなどの言い伝えもあり、マシジミがいかに昔の人々の生活を支えていたかをうかがい知ることができます。

外来種の増加とマシジミの減少

マシジミの由来は、「もっともよく見られるしじみ」という意味で、その名の通りかつては本州から九州にかけて広く分布していました。

しかし、そんなマシジミも今や大変貴重な存在となっています。
本来日本には存在していなかった種が輸入などによって流入し、全国のマシジミの生息域が侵されたのです。
現在、外来種の繁殖の一方でマシジミの数は急激に減少しています。
市場に流通することはほぼなく、琵琶湖でのみ水揚げされる「セタシジミ」に混じってごくわずかに水揚げされ、今は各地で細々と利用されるにとどまっています。

マシジミの増殖計画

こうして数を減らしてきたマシジミですが、復活を願う人たちによる増殖計画が行われています。
長野県の諏訪湖では、マシジミを放流して1年半後の2016年12月に、成長途中のマシジミを10個体ほど発見したということです。
湖底の状態が、マシジミなどに好まれる環境になりつつあることが考えられ、マシジミの漁場として諏訪湖が再び稼動することが期待されています。

このような計画が全国で進められ、マシジミが以前のように日本の食卓にのぼるようになることを願いたいですね。

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