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「土用しじみ」と「寒しじみ」とは

国内のしじみは、北海道から九州にかけての産地で年間を通して水揚げされていますが、旬は夏と冬の二回です。
この二回の旬に穫れるしじみには、それぞれ「土用しじみ」と「寒しじみ」という名前がついていますが、聞いたことはあるでしょうか?
どのような特徴や違いがあるのかを、詳しくご説明しましょう。

「土用しじみ」とは

日本で最も多く水揚げされる「ヤマトシジミ」は、7~8月に旬を迎えます。
春先に湖底から浮上し、産卵を控えて身がふっくらと肥え、大変美味しくなります。
「土用しじみ」といわれるのは、この時期のしじみです。

日本では昔から「土用しじみは腹ぐすり」、「土用しじみは夏痩せに効く」などといわれて重宝されてきました。
栄養価が高く、肝機能のサポートはもちろん、食欲や体力が落ちる夏の、滋養強壮にも効果的です。

「寒しじみ」とは

ヤマトシジミには、土用しじみの後にもう一度旬があります。
12~1月の寒い時期に穫れるヤマトシジミが「寒しじみ」です。
ただし、寒しじみは冬にのみ旬を迎える「マシジミ」のことを指す場合もあります。

土用しじみに言い伝えがあるように、寒しじみにも「寒しじみは風邪薬」という言い伝えがあります。
この時期のしじみは、冷たい水にさらされ、土壌深くまで潜り、冬の寒さに耐えられるよう栄養を蓄えます。
湖底に深く潜り込むため、漁は難しくなりますが、その分身が大きく、ぎゅっと引き締まった寒しじみは、土用しじみよりも美味しいといわれます。

ちなみに、北海道網走市にある藻琴湖の寒しじみは、流氷に閉ざされるこの時期の貴重な水産物となっています。

土用しじみと寒しじみで、暑さ寒さを乗り切ろう!

日本には、栄養素などの研究が進むずっと前から、このような食に関する習慣がたくさんあります。
土用しじみと、寒しじみもそのひとつです。
夏バテしやすい暑い夏、風邪やインフルエンザが流行する寒い冬、どちらも栄養豊富なしじみを食べて、元気に乗り切りたいですね。

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